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高橋光義『茂吉歳時記』
¥800
短歌新聞社 1984年6月再版 ビニールカバー付 全体少ヤケ 地僅か汚れ 茂吉の歌に詠まれる「鳥」「花」「虫」を取り上げ、それらを十二ヶ月に配置する。 一首ごとに言及しながら、創作の過程、茂吉のひととなり、関わった人々についても記す。
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永久保陽子『やおい小説論─女性のためのエロス表現』
¥2,000
専修大学出版局 2005年3月初版 カバー(少ヤケ・僅かヨレ)付 下角に一部細かい折れあり 男性同士の恋愛を描いた作品を、主に女性がつくり、女性が読む。 これを「女性による女性のためのポルノグラフィ」=「やおい小説」と定義づけ、2005年時点で出版された「やおい小説」のテクスト(23社27シリーズ381冊)を対象に、登場人物の描写(「身長」「容姿」)、性的役割等を比較分析、その魅力や構造、課題に迫る。
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雫石太郎『いわきの文学散歩』
¥1,000
第二巧版印刷 1987年4月改訂版発行 全体ヤケ・少シミ・少汚れ 背及び表紙スレ有り 長く福島県で教職に就いていた著者が、いわき市にゆかりのある文学者の跡を訪ねて市内の各地をめぐる。 小野小町や清少納言が歌に詠み多彩な文人が訪れた勿来、山村暮鳥、中山義秀、大須賀乙字が住んだ平、いわきに縁の深い草野心平など、数多くの文学者たちの足跡を写真とともに綴る。
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金子民雄文・写真『みちのくのメルヘン─宮澤賢治イーハトヴの世界』
¥500
風土と歴史をあるく そしえて 1984年9月初版 カバー(少ヨレ)付 全体ヤケ 天地に少汚れ有り 宮沢賢治の足跡と作品舞台のモデルとなった場所を写真と文章で辿る。 各場所の地形図や航空写真(昭和50年代)などが掲載されている。
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多田茂治『戦中文学青春譜─「こをろ」の文学者たち』
¥1,000
海鳥ブックス24 海鳥社 2006年2月初刷 カバー(少ヤケ・少ヨレ)付 三方僅か汚れ 昭和14年から19年にかけて、旧制福岡高等学校の生徒を中心に刊行された同人誌「こをろ」。 矢山哲治を主宰とし、阿川弘之、島尾敏雄、那珂太郎らを輩出した同誌は、特高による検閲や同人の出陣など、戦時下にあって14冊を発行した。 「こをろ」の起こりと同人それぞれ、散華していった仲間たち、戦後同人の一人だった伊達得夫が「書肆ユリイカ」を残すまでを描く。
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勝呂奏『正宗白鳥─明治世紀末の青春』
¥600
右文書院 1996年10月発行 函欠 全体ヤケ・少汚れ 本体背ヨレ 天地僅かキズ 「寂寞」『紅塵』「何処へ」等の作品論、白鳥とキリスト教について、読売新聞に見られる白鳥関連記事など、正宗白鳥に関する論文集。
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ミヒャエル・エンデ他著/樋口純明編『ファンタジー神話と現代』
¥1,200
人智学出版社 1986年5月初版 カバー(ヤケ・少ヨレ・少傷み)付 天地キズ ミヒャエル・エンデが『モモ』、『はてしない物語』などの自著やトールキンとの関わり、人智学、シュタイナー、映画「ネバー・エンディング・ストーリー」について語ったインタビューをおさめる。 またエンデと芸術、シュタイナーに関する諸論文を収録。
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『吉川英治アルバム』
¥800
『昭和文学全集』付録 角川書店 全体少ヤケ・シミ・少汚れ 文学全集の付録。 著者の仕事や日常の写真、小林秀雄らによる文章を17頁に収める。 表紙写真にも続く「ある日の表情」など、著者の日常が伺えるミニアルバム。
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『横光利一アルバム』
¥800
『昭和文学全集 横光利一』付録 角川書店 全体少ヤケ 始頁及び別紙にシミ有り 別紙に汚れ・書入れ有り 横光利一『旅愁』が収められた文学全集の付録。 作品にちなんだヨーロッパの風景、八木義徳らの文章、横光家の家族写真などが17頁にわたって収められる。
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五味文彦『書物の中世史』
¥2,200
みすず書房 2003年発行 カバー付 全体僅かヤケ 『今昔物語集』『栄花物語』『梁塵秘抄』『吾妻鏡』等、中世になされた書物をそれぞれ取り上げ、その成立や歴史的展開を探ることで時代の「知」を描きだす。
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結城信一『石榴抄』
¥800
新潮社 1981年初版 函(背ヤケ及び僅か傷み)付 本体少ヤケ 二十の年、会津八一の家に養女として入り、十四年もの歳月をそのそばで過ごしたきい子。 死の間際まで秋艸道人を陰で支え続けた彼女と、彼女を愛した歌人の姿を描く「石榴抄」のほか、八一の下に集った青年たちの青春を綴った「炎のほとり」「炎のなごり」を収録する。 八一の門下であった著者が、師を、またその周囲の人々を静かな筆で描く。
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「別冊かまくら春秋 最後の鎌倉文士永井龍男追悼号」
¥1,000
かまくら春秋社 1991年発行 全体少ヤケ・少汚れ 表紙及び背に傷み有り 1990年10月に亡くなった作家・永井龍男を追悼する。 作家本人の文章や里見弴・瀬戸内寂聴との座談会の再録、生い立ちや作家たちとの交流を辿るアルバム、井伏鱒二や山口瞳らの追悼文、長女・次女や里見弴ら子女による座談会等を収録する。
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成田龍一『「大菩薩峠」論』
¥600
青土社 2006年初刷 カバー(ヨレ)付 小口少汚れ 上角に細かい折れ有り 『大菩薩峠』は1913年から1941年にかけて書かれた中里介山の長編小説。 本書は『大菩薩峠』には日露戦争後から太平洋戦争直前までの「大日本帝国のすべてが書き込まれていた」とし、暴力、家族、ジェンダー、セクシュアリティなどに章立てしてゆく。
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佐藤幸子『北畠八穂の物語』
¥1,600
北の街社 2005年初刷 カバー(少ヨレ)付 始頁に僅か汚れ有り 明治36年青森に生まれ、「あくたれ童子ポコ」や「マコチン」など多くの物語をあらわした北畠八穂。 青森市に生まれ育った子ども時代、希望に溢れた輝かしい女学校時代、深田久彌との出会いと別れ、宿痾となったカリエスとの戦い、同郷同年生まれの棟方志功、鎌倉文士たちとその家族など出会ってきた人々。 著者は作家の晩年に交流し、没後もその業績と生涯を追って一冊の本にまとめあげた。
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『石川啄木』(現代詩読本14)
¥700
思潮社 1980年初刷 全体ヤケ・少シミ 表紙及び背に少傷み有り 小口及び下角にヨレ有り 後ろ見返しに剥し跡有り 石川啄木について、詩歌、金田一京助や中野重治による論考、荻原井泉水や司馬遼太郎によるエッセイ、評伝、年譜、参考文献等をまとめた一冊。 巻頭には著者アルバム、岡井隆・寺山修司・北川透による討議。
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ジャン=リュック・スタインメッツ著/中島さおり訳『幻想文学』
¥600
文庫クセジュ 白水社 1993年初刷 カバー(ヤケ・キズ・少シミ・少ヨレ)付 天キズ・少シミ 三方汚れ 本文に僅かシミ有り 始頁にキズ・折れ有り 「幻想文学」とは何か。 その言葉の意味や語源、定義、テーマ、起源などをまとめ、またドイツ・ロマン派(ホフマンとその友人)、フランス・ロマン主義(ノディエやゴーチエ、バルザック・メリメ)、エドガー・アラン・ポーとその影響、そしてボルヘスやトーマス・オーウェンなど現代幻想文学について記す。
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秋山高志『在郷之文人達─近代之予兆』
¥7,000
那珂書房 2011年初版 カバー(少ヨレ・少汚れ)付 全体ヤケ・シミ 近世・常陸国の在郷文人88名を紹介し、その業績をまとめる。 連歌・詩・医学・道術等その分野は多岐に亘る。 『水戸の文人』(ぺりかん社)の姉妹編。
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秋山高志『水戸の文人─近世日本の学府』
¥5,500
ぺりかん社 2009年初版 カバー(少シミ・少ヨレ)付 天・小口僅かシミ 地シミ 近世水戸藩を主に、「水戸の文人」についてまとめる。 地方文壇の成立、庭園、書、出版、東洋史学、「富士登山」など資料を多く用い、文人たちのひととなりまたその業績、交流について検証してゆく。 『在郷之文人』(那珂書房)の姉妹編。
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桑原武夫『第二芸術』
¥1,000
講談社現代文庫 1976年4刷 カバー(スレ・背少傷み)付 全体ヤケ 現代俳句を舌鋒鋭く論じ、批判を受けるも虚子や三鬼からは称賛された「第二芸術」ほか、「短歌の運命」、「みんなの日本語」等8編を収録する。
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生島遼一『日本の小説』
¥600
白日書院 1947年発行 裸本 全体経年ヤケ・シミ・少傷み 本文の一部に小穴・破れ有り 折頁有り 扉頁書入れ 後ろ見返し蔵印・両見返し剥し跡有り 竹取物語からはじまり、宇治十帖、西鶴、八犬伝と雨月物語、漱石、鷗外、独歩という風に辿られていく「日本の小説」。 荷風と藤村、谷崎、秋声についての各論有り。
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宮沢清六校閲『宮沢賢治農民芸術概論綱要』
¥800
昭和50年度花巻市民芸術祭記念刊行 付略年譜・詩歌碑案内 花巻市教育委員会社会教育課編 花巻市文化団体協議会 1984年8刷 裸本 全体ヤケ・シミ・少ヨレ 1926年、宮澤賢治30歳ごろに書かれた「農民芸術概論綱要」。 1975年花巻市民芸術祭記念として、宮沢清六校閲により花巻市が刊行した小冊子。 宮沢賢治略年譜・花巻市及び岩手県内の賢治詩歌碑(1975年時点)を記す。
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鉄野昌弘『大友家持─日本人のこころの言葉』
¥700
創元社 2013年初版 カバー(僅かヤケ・僅かヨレ)付 天キズ 地僅か汚れ 折口信夫は、大伴家持の歌を評して「こんなに深い心で静かに物を考え、独り悲しんでいる人があったことを見逃していたのは、よほど反省して良いことである。」と書いた。 雄大素朴のイメージがある古代において寂寥と孤独、感傷や美を歌った家持。 万葉集に残されたその歌を鑑賞する。
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大島徳丸『茂吉・光太郎の戦後─明治人に於ける天皇と国家』
¥500
清水弘文堂 1979年初版 函(少ヤケ・少汚れ・背傷み)付 本体背少汚れ 奥付僅かシミ 後ろ見返し剥し跡有り 斎藤茂吉、高村光太郎は神州不敗を謳い、戦後「戦争協力者」として糾弾を受けた。 戦争を知るものとして、また歌人として幼き頃より彼らを敬慕してきたものとして、著者は茂吉・光太郎の「戦争賛美」とも捉えられる発言の中にある明治人精神を辿りなおし、また戦争責任を糾弾された後の二人の仕事とその死までもを追う。
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和辻照『和辻哲郎とともに』
¥600
新潮社 1970年6刷 函(ヤケ・少傷み)付 全体僅かシミ 本体背少汚れ 三方スレ・キズ 見返し及び始頁にヤケ有り 折頁有り 兄の友人だった和辻哲郎からの結婚申込みを受けてからの半世紀、和辻夫人としてあった著者の目に映る家族、友人、周囲の人々たちの姿。 夫婦ともにあった日々を綴った記録。