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雫石太郎『いわきの文学散歩』
¥1,000
第二巧版印刷 1987年4月改訂版発行 全体ヤケ・少シミ・少汚れ 背及び表紙スレ有り 長く福島県で教職に就いていた著者が、いわき市にゆかりのある文学者の跡を訪ねて市内の各地をめぐる。 小野小町や清少納言が歌に詠み多彩な文人が訪れた勿来、山村暮鳥、中山義秀、大須賀乙字が住んだ平、いわきに縁の深い草野心平など、数多くの文学者たちの足跡を写真とともに綴る。
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成瀬正俊『赤椿物語─とのさま写生文集』
¥1,000
梅里書房 1996年2月発行 カバー(ヤケ・僅かヨレ)付 本体少ヤケ 犬山藩藩主の末裔にして犬山城12代目当主の「とのさま」である著者は、また高浜虚子の弟子であった。 虚子や年尾、立子らの思い出を「とのさま」らしい大らかな文章で綴る。
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薄田泣菫『完本茶話』
¥1,000
谷沢永一・浦西和彦編 冨山房百科文庫37・38・39 冨山房 1984年 上中下の3冊セット 裸本 全体ヤケ・少シミ・少汚れ 表紙及び背に僅か傷み有り 折頁有り 中巻最終頁キズ有り 薄田泣菫の随筆「茶話」を発表年代順に配列する。 徳富蘆花と本屋の攻防、若き日の幸田露伴の草遊びなど、内外の文学者、政治家、芸術家、俳優などのエピソードを綴る。
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辰野隆『えとせとら』
¥1,500
SOLD OUT
三笠書房 1953年6月初版 カバー(スレ・ヨレ)付 全体ヤケ・シミ 天キズ 本文一部にヨレ・折れ跡有り 専門である仏文学の話題から、斎藤茂吉や久米正雄、火野葦平など文学者たちとの思い出、友人や孫の話、時事問題にいたるまで、多岐にわたるエッセイ集。
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佐藤春夫『日本の風景』
¥800
新潮社 1959年7月発行 カバー(ヨレ・少傷み・折返しテープ跡)付 全体ヤケ・少シミ 本文一部にキズ有り 青森、長野、広島、京都、東京、そして和歌山。 幼少期の思い出や文学者たちとの交流、戦後の感慨を交えつつ、各地の印象を綴った紀行文。
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梅渓昇『アメリカところどころ』
¥1,500
青史出版 2008年12月初版 裸本 本体僅か歪み 裏表紙ヘコミ 天僅か汚れ 見返し謹呈署名入 書入れ有り 1962年10月から1963年6月、ミシガン大学日本研究所に招聘された著者のアメリカ滞在日記と見聞録。 アメリカ渡航の手順から当時の学生や大学の様子、日米の研究者との交流、家族への気遣いなどが細やかな筆致で綴られる。
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渡辺啓助『鴉白書』
¥1,000
東京創元社 1991年再版 函・カバー(共にヨレ・少傷み)付 天僅か汚れ 「探偵横丁下宿人」とみずから名乗る著者が、乱歩や正史など「新青年」に集まった多くの作家たち、弟・温のこと、探偵小説、SF、九十年の歳月に辿ってきた道を語る。 書き下ろし短編「鳩の血と鴉の黒」収録。
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「別冊かまくら春秋 最後の鎌倉文士永井龍男追悼号」
¥1,000
かまくら春秋社 1991年発行 全体少ヤケ・少汚れ 表紙及び背に傷み有り 1990年10月に亡くなった作家・永井龍男を追悼する。 作家本人の文章や里見弴・瀬戸内寂聴との座談会の再録、生い立ちや作家たちとの交流を辿るアルバム、井伏鱒二や山口瞳らの追悼文、長女・次女や里見弴ら子女による座談会等を収録する。
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野口冨士男『わが荷風』
¥500
中公文庫 1984年初刷 カバー(少ヤケ・少汚れ)付 本体ヤケ・少汚れ 中学四年生の夏、円本全集で荷風に出会った著者は、導かれるように荷風がかつて教鞭をとった慶應大学の文学部に進む。 荷風と同じく東京の山の手育ち、慶応に通った著者がその目をもって荷風の人と作品を辿る。
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宮川寅雄『歳月の碑』
¥800
中央公論美術出版 1984年初刷 カバー(少汚れ)・ビニールカバー(背少破れ)付 全体少ヤケ・僅かシミ 小口少汚れ 折頁有り 後ろ見返し折れ跡有り 明治41年に生まれた著者は、会津八一に師事し、東洋美術史家、また日中文化交流協会理事長として知られた。 本書はその半生で出会った人々、師・会津八一、高村光太郎、中野重治、斎藤茂吉等文学者、歴史家や画家の友人についての印象などを語った回想録。
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『舟越道子詩集』
¥1,100
角川書店 2000年初版 カバー(ヤケ・少ヨレ・少汚れ)付 小口・地に少シミ有り 後ろ見返し剥し跡有り 釧路で生まれた少女は、東京にゆき、女子美術専門学校や文化学院に学び、詩句の才をしめした。 詩43編ほか、「佐藤春夫先生のこと」等エッセイ、絵画、また荻原葉子らによる作者紹介を収録する。
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津田正夫『チロル案内』
¥600
暮しの手帖社 函(少傷み)付 全体ヤケ・少シミ 本体背スレ・傷み 後ろ見返し剥し跡有り 昭和13年にはじめて訪れて以来、チロルに魅せられてきた著者。 戦後チロル州政府に招待され、帰国後にまとめた旅行記を何度か改稿し、できあがったのが本書。 昭和13年から昭和41年のあいだに何度もチロルを訪れ、その魅力を知る著者の「チロル案内」は、チロルの気候や食べ物、服装や土地柄など、軽快な文章で楽しめる。
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スーザン・ソンタグ著/富山太佳夫訳『隠喩としての病い』
¥1,300
みすず書房 1982年初版 カバー(少ヨレ・少傷み・背僅か破れ)付 全体ヤケ 天シミ 文芸批評・映画批評で知られる著者自身の闘病体験をもとに、癌という病気が文化的・社会的に一種の隠喩として成立している事象について述べる。 とくに19世紀における結核と20世紀の癌のイメージを比較し、一部の病気が単なる医学的事実としてのみならず文学・芸術・政治に影響を及ぼしていることについて考察する。
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生島遼一『日本の小説』
¥600
白日書院 1947年発行 裸本 全体経年ヤケ・シミ・少傷み 本文の一部に小穴・破れ有り 折頁有り 扉頁書入れ 後ろ見返し蔵印・両見返し剥し跡有り 竹取物語からはじまり、宇治十帖、西鶴、八犬伝と雨月物語、漱石、鷗外、独歩という風に辿られていく「日本の小説」。 荷風と藤村、谷崎、秋声についての各論有り。
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宮沢清六校閲『宮沢賢治農民芸術概論綱要』
¥800
昭和50年度花巻市民芸術祭記念刊行 付略年譜・詩歌碑案内 花巻市教育委員会社会教育課編 花巻市文化団体協議会 1984年8刷 裸本 全体ヤケ・シミ・少ヨレ 1926年、宮澤賢治30歳ごろに書かれた「農民芸術概論綱要」。 1975年花巻市民芸術祭記念として、宮沢清六校閲により花巻市が刊行した小冊子。 宮沢賢治略年譜・花巻市及び岩手県内の賢治詩歌碑(1975年時点)を記す。
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花田清輝『復興期の精神』
¥500
新装版 名著シリーズ 講談社 1975年6刷 カバー(汚れ)付 全体ヤケ・少シミ・少汚れ 上下角及び後ろ見返しにヨレ有り ダンテ、ダ=ヴィンチ、ポー、アンデルセン、ゲーテ等、ルネサンスの巨人を中心に、その作品と精神、軌跡とを論じる。 戦中戦後にかけて書かれた、著者曰く「第二次世界大戦中のシジフォスの労働の形見」。
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犬飼哲夫『わが動物記』
¥500
栗谷川健一 装画 暮しの手帖社 1982年7刷 カバー(スレ・少汚れ)付 全体ヤケ 天及び本文の一部にキズ有り 第一次南極観測隊のカラフト犬タロ・ジロの育ての親として知られる著者。 信州松本から北海道大学に入学して以来五十年以上をこの地で過ごし、動物生態学を専門とする。 また、アイヌ民族に関する研究でも知られる。 五十余年の研究生活のこぼれ話をまとめる。
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都留重人『都留重人自伝 いくつもの岐路を回顧して』
¥1,500
岩波書店 2001年初版 カバー(ヤケ)付 天キズ 1912年3月東京に生まれた著者は、八高生だった1930年、治安維持法違反により検挙される。 ハーヴァード大学時代、「経済白書」執筆、大学教授としての日々、朝日新聞論説委員の経験、東京都知事選への打診等、著者の半生を綴る。
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加藤周一『私にとっての20世紀』
¥500
岩波書店 2000年初版 カバー(背少ヨレ・ヤケ・少汚れ)付 天少ヤケ 「知の巨人」加藤周一が生き、辿った20世紀の姿。 戦前と戦中戦後、社会主義、ナショナリズム、文学。 旅の思い出や、青春時代、友人や家族の姿を通して自身の「20世紀」を綴る。
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沢村貞子『貝のうた』
¥900
暮しの手帖社 1978年発行 カバー(ヤケ・少汚れ・少傷み)付 本体少ヤケ 後ろ見返し剥し跡有り 女優・沢村貞子の半生記。 「伊勢屋の若旦那」から芝居好きが高じて浅草の狂言作者となった父からはじまり、兄、弟とともに芸能の道を歩んだ著者の、生い立ちから大学時代、劇団から映画女優となり、玉音放送を聞くまでを綴る。
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幣原喜重郎『外交五十年』
¥600
中公文庫 1987年再版 カバー(キズ)付 全体ヤケ 本文一部に折れ跡有り 大正・昭和初期にかけて外務大臣を歴任、戦後間もなく首相となり新憲法作成に尽力した幣原喜重郎。 「幣原外交」の名は日本近代史上に刻まれている。 本書は幣原喜重郎の回想を口述したもの。 満州を売る話、佐分利公使の怪死事件、二・二六事件、組閣と新憲法起草など歴史に残る事件から、日本史上に知られる政治家・軍人の思い出、ラフカディオ・ハーン記念館創立の経緯などを収録する。
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和辻照『和辻哲郎とともに』
¥600
新潮社 1970年6刷 函(ヤケ・少傷み)付 全体僅かシミ 本体背少汚れ 三方スレ・キズ 見返し及び始頁にヤケ有り 折頁有り 兄の友人だった和辻哲郎からの結婚申込みを受けてからの半世紀、和辻夫人としてあった著者の目に映る家族、友人、周囲の人々たちの姿。 夫婦ともにあった日々を綴った記録。
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井筒月翁『維新侠艶録』
¥500
中公文庫 1988年初版 カバー付 全体ヤケ 扉頁に開き癖有り 近藤勇に勤王の志を称賛された祇園の名妓・中西君尾。 伊藤弘文に愛された難華の名妓・冨田屋お雄。 京阪に知られた勤王芸者二人から聞書した、高杉晋作、久坂玄瑞、桂小五郎など維新の立役者たちの素顔。 明治維新を生き抜いた女たちの姿を記す。
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森瑤子『ジンは心を酔わせるの』
¥500
角川文庫 1987年7刷 カバー(少ヤケ・少破れ)付 本体ヤケ 35歳で小説を書きはじめて10年。 自分のこと、家族のこと、そしてる「あなた」のことを作家は綴る。 池田満寿夫やサガン、シェイクスピア、父、母、娘、夫─ 森瑤子から人々に向けられる、愛情深くも鋭い眼差し。