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ジャン=リュック・スタインメッツ著/中島さおり訳『幻想文学』
¥600
文庫クセジュ 白水社 1993年初刷 カバー(ヤケ・キズ・少シミ・少ヨレ)付 天キズ・少シミ 三方汚れ 本文に僅かシミ有り 始頁にキズ・折れ有り 「幻想文学」とは何か。 その言葉の意味や語源、定義、テーマ、起源などをまとめ、またドイツ・ロマン派(ホフマンとその友人)、フランス・ロマン主義(ノディエやゴーチエ、バルザック・メリメ)、エドガー・アラン・ポーとその影響、そしてボルヘスやトーマス・オーウェンなど現代幻想文学について記す。
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テリー・ホワイト著/小菅正夫訳『真夜中の相棒』
¥500
文春文庫 1984年初版 カバー(背キズ・折れ・シミ)付 全体ヤケ 三方シミ 天キズ 上下角に少ヨレ有り ジョニーはアイスクリームとテレビが好き、仕事はひとを殺すこと。 「天使のような」殺し屋ジョニーと、その相棒でベトナム退役軍人のマック。 裏社会で生きるしかないふたりと、彼らを追う刑事。 彼らが迎える結末は─。
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ハーパー・リー著/菊池重三郎訳『アラバマ物語』
¥3,000
暮しの手帖の本 暮しの手帖社 1984年23刷 裸本 全体ヤケ・少汚れ 三方及び表紙スレ 最終頁ノド貼付による僅か破れ 本文一部にヨレ有り 「おもな登場人物」栞付 1930年代、アラバマ州の田舎町で、アティカス・フィンチは暴行事件の弁護を担当することとなった。 人種差別や偏見が強く残る町で奮闘する弁護士の姿を、その幼い娘の目から描く。
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スーザン・ソンタグ著/富山太佳夫訳『隠喩としての病い』
¥1,300
みすず書房 1982年初版 カバー(少ヨレ・少傷み・背僅か破れ)付 全体ヤケ 天シミ 文芸批評・映画批評で知られる著者自身の闘病体験をもとに、癌という病気が文化的・社会的に一種の隠喩として成立している事象について述べる。 とくに19世紀における結核と20世紀の癌のイメージを比較し、一部の病気が単なる医学的事実としてのみならず文学・芸術・政治に影響を及ぼしていることについて考察する。
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セイモア・シュービン著/押田由起訳『キャプテン』
¥500
創元ノヴェルズ 東京創元社 1990年初版 カバー(少傷み・剥し跡)付 本体ヤケ 小口少汚れ 折頁有り 退職後、三人の子どもたちのあいだをたらい回しにされ、豪華な高齢者施設(ナーシングホーム)に入所することになった元警部。 キャプテンと呼ばれる彼は、正義に尽くしてきた自分を過去の遺物扱いする子どもたちに怒り、周囲の人々に怒り、社会に怒っている。 老人を虐待する連中への復讐心に燃えるキャプテンの手には一丁の拳銃が…。
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ルース・レンデル著/高田恵子訳『運命のチェスボード』
¥500
東京創元社 創元推理文庫 1987年初版 カバー(少汚れ・少ヨレ・少傷み)付 三方少汚れ・少シミ 地キズ 本文の一部に僅か汚れ・僅かシミ有り 始頁に緩い折れ有り
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トーマス・マン著/野島正城訳『トニオ・クレーガー ヴェニスに死す』
¥500
講談社文庫 1971年5刷 カバー(僅かシミ・僅かヨレ・僅か汚れ)付 全体僅かヤケ 天キズ 三方及び本文に少汚れ有り 孤独で思索的な少年トニオの青春と芸術家としてのありようを描き、著者の自伝的作品ともされる「トニオ・クレーガー」。 初老の作家アッシェンバッハが美少年タッジオに魅入られゆく「ヴェニスに死す」。 マンの代表的作品2作を収録する。
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チャールズ・L・グラント著/宇井千史史訳『真夜中の響き』
¥500
オクスラン・ステーション2 創元ノヴェルズ 東京創元社 1989年初版 カバー(スレ・僅か傷み)付 小口僅か汚れ 折頁有り オクスラン・ステーションはアメリカ合衆国の東北部、ニューイングランド地方にあるちいさな田舎町。 この町で玩具屋を営むデイルは、常連客の男の子が溺死したところに行き合う。 「怪獣につかまったんだよ」という子どもたちの言葉。 さらにはその後、男の子の父親も不慮の死を遂げる。 そしてデイルの元に、子どものものらしき筆跡で奇妙な手紙が届いて─。
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ロス・マクドナルド著/小笠原豊樹訳『縞模様の霊柩車』
¥1,000
ハヤカワ・ミステリ文庫 早川書房 1976年初版 カバー(スレ・傷み)付 全体ヤケ 小口少シミ 天地キズ 実母に捨てられた孤独を、奔放な生活で塗りこめてきたハリエット。 25歳になり叔母の50万ドルの遺産を相続した彼女が、メキシコからあやしげな男とともに帰ってきた。 ハリエットの父と義母から男の身上調査を依頼された私立探偵リュウ・アーチャー。 調査にかかろうとしたところで見かけた縞模様の霊柩車、それが悲劇の先触れだった─。
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メアリ・W・ウォーカー著/矢沢聖子訳『凍りつく骨』
¥500
講談社文庫 1996年15刷 カバー(少ヨレ)付 本体ヤケ 天地キズ 折頁有り 犬訓練士のキャサリンは蛇恐怖症だった。 父の死の謎を追うため、キャサリンは動物園の爬虫類飼育係となることに。 そして彼女の身に次々と苦難が─。 アガサ・クリスティー賞受賞作。
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ロス・マクドナルド著/井上一夫訳『動く標的』
¥600
創元推理文庫 東京創元社 1972年9版 カバー付 全体ヤケ・少シミ 地スレ・少汚れ テキサスの石油王が失踪した。 夫人からの依頼を受けて動きはじめた私立探偵リュー・アーチャー。 10万ドルの現金を用意するようにという本人署名入りの速達が届いていることから誘拐事件と目されるが、手紙には不可解な点があり…。 表紙 ポール・ニューマン 裏表紙 パメラ・ティフィン 1966年アメリカ映画『動く標的』より
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ウィリアム・カッツ著/小菅正夫訳『恐怖の誕生パーティ』
¥500
新潮文庫 1985年初版 カバー(スレ・少ヤケ・少傷み・背キズ)付 三方に僅かキズ有り 12月5日は愛する夫の誕生日。 夫の長年会っていない友人を誕生日パーティーに招待するというサプライズを思いついたサマンサ。 さてと夫の過去を調べはじめたところ、学校、会社、軍隊にも記録がない。 いったい彼は何者なの? 一方NY市警殺人課のクロス=ウェイド警部は毎年12月5日に起きる鳶色の髪の女を狙った殺人事件を追っていて…。
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ジャン・ルノワール著/野崎歓訳『ジョルジュ大尉の手帳』
¥800
青土社 1996年初版 カバー(少ヨレ)付 天僅か汚れ 『ジョルジュ大尉の手帳』付録・栞付 1944年夏、ウェールズ。 「私」は自宅に療養中の軍人を受け入れることとなる。 ジョルジュ大尉と名乗るその人物はいかにも貴族的で礼儀正しく、ふたりはすぐに意気投合する。 しかし大尉はドイツ軍当局の絡む「任務」によって去ることとなり、「私」は形見に一冊の手帳を渡される。 そこには19世紀末から20世紀初頭のパリを舞台とした貴族の御曹司ジョルジュと純朴な田舎娘アニェスの恋の記録がしるされていた。
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レオン・サジイ著/久生十蘭訳『ジゴマ』
¥1,000
中公文庫 1993年初版 カバー付 本体少ヤケ フランスはパリ・ベルチエ街で銀行家モントレイユが何者かに襲われる。 モントレイユは今際の際に多額の金を融通していたゲエリニエール伯こそ犯人だと告発するが、なぜかすぐに取り消し、亡くなった。 大金庫で探偵長ポーランが発見したZの血文字、それこそ犯罪組織ジグを示すものだった─。 明治44年に浅草で上映され人気を博したフランス映画「ジゴマ」は、その後風紀紊乱のかどで上映禁止となった。 本書は雑誌「新青年」昭和12年4月号別冊付録として発行された。
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カトリーヌ・アルレー著/安堂信也訳『わらの女』
¥800
創元推理文庫 東京創元社 1975年25刷 カバー(キズ・ヨレ・シミ)付 全体ヤケ 三方キズ 下角僅かヨレ 「当方、莫大ナ資産アリ。良縁求ム。ナルベクはんぶるぐ出身ノ未婚ノ方ヲ望ム。」 34歳、ハンブルグ出身、翻訳業で日々の糧を得ているヒルデガルデは新聞の縁談広告に応募する。 音沙汰がなく諦めかけたころ、「あなたのことをもっと知りたい」という手紙とともにコート・ダジュール行きの飛行機のチケットが届く。 みずからの知性と機転で不幸な境遇からの脱却を図ろうとするヒルデガルデだったが、果たして─。 表紙 ショーン・コネリー 裏表紙 ジーナ・ロロブリジダ 映画「わらの女」より
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ロス・マクドナルド著/鷺村達也訳『兇悪の浜』
¥500
創元推理文庫 東京創元社 1975年16刷 カバー(スレ・キズ・少傷み)付 全体ヤケ・少シミ 地汚れ ロサンゼルス郊外、常夏のマリブ海の浜辺で若い女の銃殺体が発見される。 事件が迷宮入りとなったその二年後、ふたたび浜に死体が流れ着く。 ハンサムなボクサーは暗黒街のボスの手のうちにあり、ハリウッドの映画プロデューサーは不審な動きを見せる。 複雑怪奇な事件に私立探偵リュー・アーチャーが挑む。
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ロス・マクドナルド著/中田耕治訳『人の死に行く道』
¥1,000
ハヤカワ・ミステリ文庫 1977年初版 カバー(スレ・ヨレ・折れ・少汚れ)付 全体ヤケ・少シミ 上角僅か折れ 地少汚れ クリスマスの数日前、看護師ギャリイは失踪した。 母親からの依頼でギャリイを探す私立探偵リュウ・アーチャー。 彼女はどうやら大物ギャングとともに姿を消したらしい。 二人の行方を追うアーチャー、しかし第二の事件が…。
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ロス・マクドナルド著/小笠原豊樹訳『ファーガスン事件』
¥700
ハヤカワ・ミステリ文庫 1980年初版 カバー(ヨレ・スレ・折れ・少傷み)付 全体ヤケ・少シミ 小口少汚れ 上下角に折れ跡有り 頻発する強盗事件の犯人一味として逮捕された若い看護師。 彼女の証言をもとに調査にとりかかろうとした弁護士ガナースンの前に、富豪夫人の誘拐事件が。 二つの事件の関わりとは? ガナースンがたどり着いた真相は─?
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マイケル・ボンド著/木村博江訳『パンプルムース氏のおすすめ料理』
¥500
創元推理文庫 東京創元社 2002年6版 カバー(少ヤケ・スレ)付 小口少汚れ 元パリ警視庁刑事にして現在はフランスで最も権威あるグルメ・ガイドブックの覆面調査員パンプルムース氏。 元警察犬でパンプルムース氏に負けず劣らず美食家のポムフリットと共にレストランの調査に赴いたところ、皿に乗ってあらわれたのはなんと首…!?
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リチャード・スミス著/上之二郎訳『ロックアップ』
¥500
集英社文庫 1989年初版 カバー(少ヨレ)付 全体少ヤケ 天及び上角に僅かヨレ有り 地僅か汚れ 強盗に襲われた養父を守り、傷害の罪で収監されたフランク。 養父の最期を看取るため脱獄を企て、結果五年の刑を追加される。 刑期もあと半年、出所すれば恋人と晴れて式を挙げられる─ 仮出所期間を終えて刑務所に戻ったフランクは、五千人の凶悪犯が収監されるゲートウェイ刑務所に移送される。 それはかつてフランクの脱獄により面目を潰されたドラムグール所長の復讐だった…。 1989年製作、シルヴェスター・スタローン主演の映画ノベライズ。
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J・ヴァン・デ・ウェテリンク著/池央耿訳『大道商人の死』
¥500
創元推理文庫 東京創元社 1987年初版 カバー(少汚れ・スレ・少傷み)付 三方少汚れ 本体天に折れ跡有り くたびれた中年男のフライプストラ警部補と、猫と鉢植えを愛するハンサムな独身刑事デ・ヒール。 アムステルダム警察署の名コンビが通報を受けて向かった先には顔を潰された大道商人の遺体があった。 調査を進めてゆくうちに浮かびあがってきた商人の過去とは。 アムステルダム警察署シリーズ第3弾。
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ハリイ・ハリスン著/那岐大訳『ステンレス・スチール・ラット諸君を求む』
¥500
サンリオSF文庫 1980年初版 カバー(スレ・少傷み)付 全体ヤケ 上角ヨレ 三万年後の未来、銀河系には多種多様な民族が暮らしていた。 かつて銀河を股にかけた盗賊「するりのジム」ことディグリッツは、現在犯罪撲滅機関「特殊部隊」に所属している。 束の間の平穏を味わっていたジム、しかしある日突然妻が税務署の男たちによって攫われる。 ジムが資産を申告しないので強硬手段に出たというのだ。 ジムは双子の息子たちとともに税務署に侵入するが、それが新しい「指令」のはじまりになろうとは…。
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真貝義五郎訳『ラフカディオ・ハーンの神戸クロニクル論説集─「パレット文庫」版』
¥1,500
恒文社 1994年初版 カバー(背少ヨレ)付 三方及び始頁にシミ・少汚れ有り 地に小印有り 1894年、ラフカディオ・ハーンは熊本五高を離れ、居留外国人向けの英字新聞『神戸クロニクル』論説記者となった。 ハーンの執筆した『神戸クロニクル』論説48編は早い時期から翻訳紹介されている。 本書はアメリカ・バージニア大学パレット文庫のハーン・コレクションに収蔵されていた新資料であり、翻訳とともになぜこれほどの分量の資料が埋もれていたのか、また神戸でのハーンの執筆活動について焦点をあてる。
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クリフォード・D・シマック著/冬川亘訳『妖魔の潜む沼』
¥600
創元推理文庫 東京創元社 1983年初版 カバー(スレ・汚れ)付 全体ヤケ 小口スレ 地キズ 最終頁剥し跡有り 妖魔が権勢をふるう20世紀のブリタニア。 「劫掠の地」が広がりつつあるさなか、古い家柄のひとつであるスタンディシュ家でイエズスの弟子らしき男の手稿が発見される。 手稿が真実ならば世界は救われる。 その真贋を定めるべく、スタンディシュ家の次期領主ダンカンと彼の忠実な僕にして親友のコンラッドは旅に出た…。