廣済堂ライブラリー 廣済堂出版 2001年初版 カバー（少ヨレ・少汚れ）付　本体少ヤケ・僅か汚れ　三方キズ 　 「理由のない殺人」がテレビのワイドショーや週刊誌を騒がせ、小説やドラマのなかに溢れる現代。 「理由のない殺人」からはじまる長編『大菩薩峠』は、現代に照応する「何か」がある。 作品が生まれた時代背景、作者、そして現代へと続く『大菩薩峠』の道筋を「理由なき殺人」をテーマに解きほぐしていく。

上山ひろし　絵 ポプラ社文庫1 1987年13刷 カバー（背汚れ）付　全体少ヤケ・少シミ　三方及び扉頁に少汚れ有り このところ世間をさわがせる「怪人二十面相」の噂。 男とも女とも、若いとも年寄りとも、変装しているさまをどれだけ間近で見ても決して正体はわからないという。 この怪人二十面相、予告状を送って貴重な宝物を盗むという「妙な癖」がある。 名探偵明智小五郎と小林少年、怪人二十面相の戦いがはじまる─。

ふしぎな教室シリーズ 岡本颯子　絵 フレーベル館 1999年初版 カバー（少ヤケ・少ヨレ・僅か折れ）付　 『学校ぼっこ』って知ってる？ くりくりのまんまるい目、長い髪をうしろでひとくくりにして、黒い長袖に赤いチョッキを着ている。 理科室にいて、人体模型やガイコツのうしろに隠れて友達がくるのを待っている。 そして一番大事なこと、それはね、『学校ぼっこ』が見えるのは『ほんとうの友達』を探している子だけなんだ─。

渡辺洋二　絵 国土社 2003年4刷 カバー（少ヤケ・少ヨレ）付　 ちいさいころ難しい病気にかかって以来、入退院をくりかえしている4歳の弟・良。 弟を楽しませよう、面倒を見よう、両親に面倒をかけないようにしようとする修平の努力は、けれど空回りするばかりでまわりにはうまく伝わらない。 おとなはみんな「良はちいさいのにがんばってるんだから」って言うけれど、じゃあ僕は…？

岩波少年文庫 1995年2刷 カバー（背ヤケ）付　天少ヤケ・キズ 第二次世界大戦下のニューヨーク。 ユダヤ系移民の少年アランは、周囲の心ない発言に苛立ちながらも友情に恵まれて過ごしていた。 ある日アランのアパートに戦争から逃れてきたという家族が引っ越してくる。 奇妙な振る舞いを繰り返し、誰とも話をしようとしない少女・ナオミ。 アランは彼女の心を開こうとするが─。

世界のどうわ傑作選9 桜井誠　絵 1986年改訂1刷 カバー（少ヨレ）付　全体少ヤケ　三方少汚れ・キズ有り　地シミ 町のはずれに住む魔女のスニッカスニーと9歳になる娘のミニキン、通称ミンクス。 子どもをさらってきては花にかえたり、嫌われることばかりするお母さんにうんざりしているミンクス。 自分の親が魔女でなければいい、人間の友達が欲しい、そう願っていたミンクスは、町の学校に行ってみることに。 突然やってきた「まじょの子」にひとびとは戸惑ったり、興味津々に近づいてきたり、優しくしてくれたり…。 だんだんと学校生活に馴染みはじめたミンクス。 けれどあるときお母さんの悪い魔法をめぐって大事件が！ アメリカの物語。

PHP創作シリーズ いそけんじ　絵 PHP研究所 1996年初版 カバー（少ヤケ・少ヨレ）付　天少汚れ・キズ 町から町へ、タンス男はこどもたちの噂とともにやってくる。 タンスのなかみは「世界」「赤ん坊のミイラ」「春夏秋冬の景色」。 その正体を知った子どもはさて、どうなる？ 表題作ほか7篇を収録。

学図の新しい創作シリーズ 赤星亮衛　絵 学校図書 1981年初版 カバー付　全体ヤケ・少シミ　天少汚れ　地キズ 家族の都合で父の妹・秋子さんのもとに預けられることになったゆかりとペイの姉弟。 さつきが庭にたくさん咲いているからさつき館、なんて名づけてみたはいいものの、独身の臨時教師で美人かそうでもないかもいまいちわからない、どこかぼんやりして夢見がちの秋子さんははきはきしたタイプのゆかりには謎の存在。 しかも父の妹だと思っていたら、親戚の誰とも血のつながりがないという。 さらに一緒に暮らしているうち、秋子さんがどうやら電話に怯えているらしいこともわかり…。

新日本少年少女の文学Ⅱ・6 福田岩緒　絵 新日本出版社 1987年5刷 カバー（キズ・少ヨレ・少汚れ）付　全体少ヤケ　天シミ　三方と本文一部に少汚れ有り 満月の夜、忘れものをとりにおじいちゃんのリンゴ園に行った克也。 リンゴの木の「へそ」に座ったとたん、木が空にふわりと浮かび、さらには樹齢千年の大ケヤキやふたごのシイの木まで夜空を飛びはじめる。 木や鳥、動物たちが口々に言う「よみがえりの日」とは？ 克也は「ペガサス団」の仲間たちとともに木のひみつに迫る─。

汐文社・児童推理小説6 岡本順　絵 汐文社 1990年初版 カバー（キズ・少ヨレ）付　全体少ヤケ・僅かシミ　本文一部に角折れ有り 小学5年生の夕月真吾は、祖父の具合が悪くなったため、夏休みを山陰地方の山奥にある母親の実家で過ごすことになる。 可愛がってくれた祖父がだんだんとすべてを忘れてゆき、周りの人々の顔はそれにつれて曇ってゆく。 ひとり遊びに出かけた真吾は突然の大雨に遭い、落雷のショックで一気を失ってしまう。 目覚めると、そこには「霧隠才蔵」と名乗る少年がいて…？　

旺文社創作児童文学 西村郁雄　絵 旺文社 1995年重版 カバー（少破れ・少傷み）付　全体ヤケ　小口少シミ　 中野駅のすぐそば、中野ブロードウェイと中野サンプラザに囲まれた商店街にある写真店の息子・勇一。 近所に住む祖父の家に遊びにいったところ、居合わせたタクシー運転手に幽霊を乗せた話を聞かされる。 友達のマンションのエレベーターにおばあさんの幽霊が現れる話、学校のピアノを弾く女性の幽霊の話。 戦後から高度経済成長期、そして平成へと向かう東京。 めまぐるしく変わってゆく街とそこに生き、また死んでなお残った人々の物語。

一声社 1976年初版 函（ヤケ・シミ・汚れ）付　本体表紙及び始頁シミ　三方僅かシミ　扉頁僅か破れ 人形劇団「太郎座」瀬川拓男による「龍の子太郎」「うぐいす姫」等人形劇脚本11編及び人形劇演出論2本。 久保進・菅野浩和による解題、上演記録、瀬川拓男年譜、松谷みよ子によるあとがきを収録する。

早川書房 2000年初版 カバー（少ヨレ・キズ）付　天地と本文一部に僅かシミ有り　 1999年1月、ロンドン。 ジャーナリストの元を訪れた男は45年まえの事件について語りはじめる。 1954年ノーフォーク州北部にある全寮制のパブリック・スクール、カークストン・アベイ校。 14歳の生徒ジョナサンは同級生や教師からの加害を受けていた。 辛い日々のなか、ジョナサンは孤高の優等生リチャードと友人になる。 クラスの中心的人物ジェームズは、リチャードを自分の仲間に引き入れたいあまりジョナサンへの暴力を加速させる。 孤立するジョナサンとリチャード、彼らが親密さを増していく一方、その周囲では怪事件が頻発し…。 　

江戸川乱歩推理文庫37 講談社 1988年初版 カバー付　全体ヤケ　地キズ 東京都内にまことしやかに広がる「まぼろしの豹」の噂。 満月の夜、中学生が西洋館の屋根の上に見た黄金の豹は、その一週間後、銀座の美術商の陳列室に現れた。 警察の捜査もむなしく闇に消えた黄金豹は、ふたたび銀座に舞い戻り、宝石店のダイヤやエメラルドを食らう─。 小林少年率いる少年探偵団は黄金豹を仕留めることができるのか？

中公文庫 1986年初版 カバー（少ヨレ）付　全体少ヤケ・僅かシミ　本文一部に折れ跡・僅かキズ有り 昭和16年に大阪外語学校英語部の同級生だった太地から、40年経ってぽつぽつと手紙が届くようになった。 旧交をあたためるべく、著者は神奈川から大阪、そして神戸に向かう。 旧友や叔父夫婦らに案内されて青春の地を訪れることで、都市や人々、時代の移りゆくさまを書き留める。

大正14年10月10日第一出版協会刊の復刻版 名著複刻日本児童文学館20 ほるぷ出版 1976年発行 二重函（外函汚れ・剥し跡）入　全体少ヤケ　元パラ　本体下角ヘコミ 夏の夕立とともに天から落ちてきたかみなりの子。 痛めた足を介抱してやるふりをして、銀次はその子を見世物に仕立てる。 見かねたおじいさんが銀次を諌めるが、欲の皮の突っ張った銀次は言うことを聞かない。 おじいさんは仕方なく三百両でかみなりの子を買い取ることに。 さて、その後は…。 表題作ほか7篇の童話を収録する。

深澤省三　絵 昭和12年4月20日子供研究社刊の復刻版 名著複刻日本児童文学館28 ほるぷ出版 1976年発行 二重函（外函ヤケ・シミ・汚れ/内函少ヤケ・スレ）入　折頁有り アパートに住むこどもたちは、みんな家族から「ポオルには近づくな」と教えられている。 四つのときにアパートの門番のおじいさんに拾われ、おじいさんが引退してからはひとりでエレベーターを動かす役目をしているポオル。 大人はみんな、ポオルの生まれ育ち、学校や教会に行っていないことでまるで彼を悪魔みたいに言うけれど、子どもたちはみんなポオルがいい子だと知っている。 優しいポオルのためにどうすればいいか、子どもたちは七階に集まって─。 表題作のほか13篇を収録する。

角川文庫 1987年6版 カバー（キズ・少汚れ）付　全体少ヤケ　 カリブ海でのバカンスから帰ってきたエラは自分のアパートがめちゃめちゃになっていることに驚愕する。 四人の男が室内でフットボールをした？　嘘でしょ？ その首謀者と思しき男バニーとなぜだか偽装結婚するハメになったエラ。 しかも天涯孤独の9歳の少女リリアンを引き取らなければならないという。 その見返りに、3人の親子は一夜にして億万長者に。 そしてもう一つ忘れてはいけない大事なミッション、それはリリアンをある組織に誘拐させること─。

角川文庫 1976年22版 カバー（汚れ・背少破れ）付　全体ヤケ　 弁護士ペリイ・メイスンの元に、ガラスの義眼をはめた男がやってくる。 特注した六個の義眼のうち、「充血した義眼」が何者かによって贋作にすり替えられたという。 もしも殺人現場にそれが落ちていたら自分は確実に疑われるに違いない。 メイスンは即座に策を講じるが、それもむなしく男の懸念は現実のものとなり─。

新潮社 1958年初版 カバー（少傷み）付　全体ヤケ・シミ　天キズ　後記から最終頁にかけて少湿気有り 大林宣彦によって映画化された「廃市」、両親の不和をみつめる幼子を描いた「沼」、「退屈な少年」などを収録。

新潮社 1995年初版 カバー（スレ・少汚れ）付　天少シミ　地と扉頁に少汚れ有り 乳房、背中、髪─。 十の部位から女体への思慕とそれらにまつわる幻想を綴る。 記憶に刻まれた「女体」を辿ることで、老作家の意識は青年から少年、そうして幼児期へと遡ってゆく。

村上芳正挿画 角川文庫 1976年6版 カバー（スレ・少汚れ）付　全体ヤケ　天スレ　地に汚れ有り　 十五以上も離れた妻子ある男性との恋に倦み、兄の友人と結婚したむつ子。 仕事が忙しく不在がちの夫との結婚生活も三年になろうとしたころ、叔父夫婦の養子である大学生の京太が現れる。 京太からの思慕に気づかないふりをするむつ子、けれども夫に忍び寄る箕島夫人の存在を知って─。

中公文庫 2003年初版 カバー付　全体少ヤケ　三方に少シミ有り 幼少時より「陛下」に恋闕を募らせていた陸軍中将・剣持梓。 戦死した兄が思慕した北一輝の下、梓もまた「陛下」のためにその身を捧げゆく。 死地に赴く梓の姿を、馴染みの娼婦弓は見つめ続ける─。

中公文庫 1983年初版 カバー付　全体少ヤケ　折頁有り ベトナム戦争下のサイゴン。 ベトナムの南部デルタ地帯に派遣され、その後行方不明となった日系二世の夫を探すべく、「私」は従兄の整形外科医卓也とともにサイゴンに向かう。 現地でたまたま知り合った特派員のアンディと、夫の手がかりを追ってピンツィ基地に出かけるが…。 夫にひとめ会いたいと願うひとりの女性が、各国の謀略と戦争の非情に巻き込まれてゆく。